【ネパールという場所について】

 ネパールという小さな国が、インドと中国に挟まれたヒマラヤ山脈のふもと
あります。2500年以上前、この国の西の端でお釈迦様がお生まれになった国でもあります。長い年月の間、この国は険しい山塊で外敵から守られ、独特の文化を育んできました。
 その文化とは、険しいヒマラヤの山岳地帯の自然と見事に共生する、たおやかな人々の、手仕事の暮らしの文明でした。
 そのネパールが、近代となり、グローバル経済の波のなかで「最貧国」と呼ばれています。確かに、1日1ドル以下で暮らす人々の国が「最貧国」であれば、そうかもしれません。でも、わたしたちは、経済だけが、国や、そこで暮らす人々を理解する唯一の基準ではないことを、すでに知っています。

【ポカラって?】

ポカラはネパール中部、ガンダキ県の首都で、アンナプルナ連峰とフェワ湖に臨む観光都市。アンナプルナトレッキングの出発地として多くの観光客が訪れます。

ポカラのシンボルとなる風景は、亜熱帯性の植物による濃い緑に囲まれた湖と、その向こうにそびえる雪をいただいたヒマラヤ。
首都カトマンドゥが急激な都市化によりその喧騒を増す中で、都市アメニティと自然のバランスが維持された格好の保養地となっています。

【ネパールという文化の豊かさについて】

 ネパールには、多彩な文化を持つ幾つもの民族が暮らしています。ネワール族と呼ばれる人々は、繊細な手工芸技術をもった人々です。シェルパ族と呼ばれる人々は、ヒマラヤ山脈の高峰で暮らし、その聖なる山で生かされるための、高度な自然の知識を身につけています。また、シャカ族と呼ばれる人々は、自らをお釈迦様の末裔と信じ、現在も最古の仏教の教えを守ってきました。
 ネパールという国は、ヒマラヤの峰峰からそのふもとまでを覆う、これらの多彩な人々の暮らしの文化が織りなす、複雑で豪華な一枚の織物なのだとも、いえます。

【お互いの豊かさの交換を】

 NILOは、このネパールの手仕事の文化を背景として、女性たちの経済的な自立を目指すグループと仕事をしています。この関係は、決して貧しい国の人々の創る品物を、施しの気持ちで買ってあげるという、先進国からの豊かさの一方通行のものではありません。お互いがもつ豊さを、ネパールの手仕事の作品と、経済先進国のわたしたちはお金で、相互交換をする関係、NILOはそんなふうに考えています。
 その思いの土台の上で、フェアトレードの仕組みを機能させたいと願ってもいます。
 どうかNILOを通じて、ネパールの女性たちの持つ、手仕事の豊かさをご体験ください。